吊り形の業務用エアコンとは、天井から吊るす形で設置されるものです。設置の際天井に穴をあける必要がないので、比較的工事費が安い傾向にあります。送風にパワーがあるため、学校や会議室など広い場所で使われることが多いです。吊り形業務用エアコンのメリットは、空気の循環が優れていることです。

夏は暑い空気、冬は冷たい空気が地面より天井側に集まりがちですが、天井にエアコンを設置することで上にたまる空気を下の方に送ることができます。そのため、夏は部屋が涼しくなりやすい、冬は足元まで暖かくなるという効果があります。事務所が高層階にある企業も多いですが、そういった場合も吊り形業務用エアコンは設置が可能です。壁掛け用は工事費用を抑えることができますが、室外機を屋外に置く必要があるため高層階では不可能です。

一方吊り形タイプは大型配管が建物のあらゆる場所に設置してあれば、エアコンと接続することが可能になります。反対にデメリットは配管が室内に露出することが多いので、室内の見た目を重視したいという場合は向かないかもしれません。特に店舗では多くの顧客が訪れる場所になるので、むき出しの配管は内観を損ねてしまうリスクがあります。また天井から吊るすと下部まで風がいきわたるものの、一方向で決まった場所にだけ効果を発揮するというデメリットがあります。

そのため空調の真下や左右は風が届きにくくなるため、部屋中が涼しくなるもしくは暖かくなるというのは難しくなるでしょう。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です